Cグループ 研究室紹介(2025年度)

Cグループ概要

Cグループは、広い意味での物性理論、統計力学を研究するグループです。 その範囲は、固体物性論、臨界現象、非平衡現象、非線形現象、複雑系、生物物理、 数理統計、可積分系、量子物理学、量子情報理論まで、現象としては、生命現象から超伝導まで幅広いテーマをカバーする理論グループです。 研究手法も、場の理論などの解析的手法やコンピューターシミュレーションを用いるなど、問題に応じて実に様々です。 説明会では、それぞれの教員から短い紹介があり、その後に詳細をそれぞれの研究室訪問で聞いてください。

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Aグループ(科学史・科学哲学)
Bグループ(素粒子理論)
D1グループ(物性物理学・一般物理学(実験))
D2グループ(分子科学・物質科学)
池田 昌司 准教授の画像1

池田 昌司 准教授(統計力学・化学物理・ソフトマター物理)

乱れた物質に関する理論的研究。ガラスや砂山など構成要素が乱れた配置のまま固まった系は身近な存在だが、実は、その不思議な振る舞いの多くは未だ理解されていない。 現在は特にガラス転移とジャミング転移に注目して、乱れた固体の統一的理解を模索する研究を進めている。

居室:16号館 727A

石原 秀至 准教授の画像1

石原 秀至 准教授(理論生物学・非線型物理学)

細胞や細胞集団、生体組織スケールの生命現象を対象にした生物物理学研究。非線形物理学やソフトマター物理学、数理統計学などを用い、 ダイナミックな生命現象(生体組織の形態形成や、細胞の運動、細胞内の構造の形成過程など)のモデル化や解析を行う。

居室:16号館 808B

今泉准教授の画像1

今泉 允聡 准教授(数理統計・機械学習)

統計学と関連する数理科学を用いて、深層学習や無限次元データなどの現代的なデータ科学を解析し、その原理を記述する理論体系を構築する。

  • 深層学習の理論
  • 現代的複雑データの解析法
  • 高次元ガウス近似

居室:16号館 203B

加藤教授の画像1

加藤 雄介 教授(物性理論・統計物理)

凝縮系の量子物性に関する理論的研究。特に:

  • ボース・アインシュタイン凝縮、超流動、超固体の理論
  • 異方的超伝導体における量子渦の内部構造と素励起の理論
  • 量子可積分系(Calogero-Sutherland模型)の相関関数の厳密解

居室:16号館 301B

国場教授の画像1

国場 敦夫 教授(可積分系・数理物理)

場の理論,統計力学,非線形波動等における量子・古典可積分系の対称性,数理構造の研究。量子群の表現論をはじめとする数理物理への応用など。

居室:16号館 302A

白石准教授の画像1

白石 直人 准教授(統計力学)

非平衡統計力学を中心とした、物理の基礎的な問題に関心を持っている。研究の計算手法には、確率過程などのオーソドックスなもののみならず、情報理論、計算論、離散数学など幅広い道具を柔軟に利用している。

  • ゆらぐ系の熱力学
  • 孤立量子系の熱平衡化
  • 量子熱力学

居室:16号館 430A

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高木 孝治 准教授(量子情報理論)

量子もつれを始めとする様々な量子リソースを定量的に解析する手法を発展させ、量子情報処理の究極的性能を理論的に明らかにする研究を行っている。 他にも、量子熱力学、量子コヒーレンスと対称性といった統計力学・物性物理の諸問題を、情報理論の視点から解析する研究も進めている。

居室:16号館 327

福島教授の画像1

福島 孝治 教授(統計物理・物性理論)

スピングラス理論を基礎とするランダム系の統計力学の知見を背景にしたランダム磁性体や構造ガラスの理論、 計算複雑さの理論、データ駆動型物性物理、計算物理手法の開発など、統計物理を基盤とした Undisciplined Science。

居室:16号館 221A

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堀田 知佐 教授(物性理論)

強相関電子系・スピン系の理論。低次元有機結晶や遷移金属物質の最新の実験を注視しながら、 凝縮系としての物質の秘めたポテンシャルを理論的に探る。

  • フラストレートした電子系やスピン系などに顕れる新量子物性(スピン液体・異常金属など)の開拓
  • 量子多体系の数値計算の発展

居室:16号館 301A