系長あいさつ

大川祐司相関基礎科学系のウェブサイトをご覧いただきありがとうございます。

大学院総合文化研究科には、文系4専攻と広域科学専攻が設置されていますが、広域科学専攻は規模が大きく、生命環境科学系・広域システム科学系・相関基礎科学系の3つの系に分かれ、それぞれの系が文系の専攻に相当する機能を果たしています。

相関基礎科学系には現在、約70名の教員(教授・准教授・講師・助教)が所属し、東京大学の前期課程の学生が通う駒場キャンパスの特徴を反映して幅広い研究が展開されています。Aグループ:科学史・科学哲学(科学技術基礎論)、Bグループ:素粒子論、Cグループ:物性理論・統計力学、D1グループ:物性物理学・一般物理学、D2グループ:分子科学・物質科学に分かれて運営していることもありますが、グループの垣根を超えて教育・研究を行っています。グループや個々の教員の研究の詳細については、研究室一覧のページや研究室紹介PDFをぜひご覧になって下さい。非常に幅広い分野にわたり、他にはないユニークな研究が多く展開されていることがお分かりいただけると思います。相関基礎科学系では、必修となっている「相関基礎科学演習I」及び「相関基礎科学演習II」の授業で、様々な専門分野の院生の発表を聞き、また、様々な分野の院生を前に発表する機会があります。隣接する分野の院生の発表を聞いたり、普段の研究ではほとんど接することのない分野の発表について議論したりするなど、貴重な学際的な学びの場になっています。

トップページの「新着情報」に掲載されているプレスリリースや各学会の賞の受賞、若手教員の文部科学省大臣表彰・若手科学者賞の授賞や東京大学卓越研究員への採用などの記事では、相関基礎科学系の教員や院生による活発な研究活動の成果をみることができます。また、助教を対象とした研究教育奨励賞を創設するなど、若手教員への支援の充実を図っています。

大学院生への経済的支援は、近年拡充されてきています。従来は日本学術振興会特別研究員-DCなど、博士後期課程への支援が中心でしたが、東京大学の国際卓越大学院教育プログラム(WINGS)は、修士課程・博士課程一貫のプログラムとして、修士課程から経済的な支援を行っています。相関基礎科学系の修士課程学生は、入学後に先進基礎科学推進国際卓越大学院教育プログラム(WINGS-ABC)などに応募することができます。また、博士課程学生を対象にした学生支援としては、グリーントランスフォーメーションに関するプログラム SPRING GX があります。そのほかに広域科学専攻や大学院総合文化研究科による支援として、リサーチ・アシスタント制度や博士課程学生支援オンキャンパスジョブ制度、博士・修士課程学生のための国際研究集会渡航助成、授業の補助を行うティーチングアシスタント制度などがあります。

相関基礎科学系への進学を考えていらっしゃる方や、何らかの形での協働を考えていらっしゃる方は、まずはウェブサイトの情報をご確認いただき、興味のある研究室や教員と直接コンタクトをとっていただければと思います。様々な方のアクセスをお待ちしています。

系長 大川祐司