系長あいさつ

相関基礎科学系のウェブサイトにきていただき、有り難うございました。本系は、おもに物理学・化学の視点から自然界の広範な現象・物質を対象とする自然科学の分野と、「科学や技術とは何か」という基本的問題に取り組む科学史・科学哲学の分野を含む、他に類を見ない大変ユニークな組織です。実際、相関基礎科学系に所属する教員の専門分野は、科学技術史、現象学、素粒子論、物性理論、統計物理学、生物物理学、言語脳科学、分子分光学、機能性固体化学などなど、多岐にわたります。しかし、本系はそれらの単なる寄せ集めではありません。「相関」とは「互いにかかわりあうこと」であり、この言葉が示す通り、それぞれの分野で一流の業績をもつ教員が他の分野の教員と連携して、研究・教育を行っている点に相関基礎科学系の大きな特徴があります。一つの分野に所属する教員だけでは、どうしても価値観や研究・教育の手法が偏ってしまいますが、本系では様々な分野の教員が互いにかかわりあうことによって、分野の垣根を越えて高い視野に立った研究・教育をしようとしています。新しい学問や文化が生まれるのは、おそらくこのような環境からであると私は思っています。

大学院に入って研究を始めようと考えている皆さん、是非、相関基礎科学系の教員それぞれの研究室のサイトをご覧になって下さい。きっと皆さんがやってみたいと思う研究が見つかると思います。すでに述べたように相関基礎科学系では、それぞれの分野を深く探求することに加えて、分野の垣根を越えて広く学ぶことができます。また、同じ時期に入学する学生さんの研究分野も様々ですので、たとえば自分は有機化学を専攻しながら、素粒子論を学ぶ友人や物性物理学を研究する友人が普通にできることになります。このように他分野の人々と交流する機会が自然にあるというのはとても得難いことであり、ここで培われた人間関係は、きっと皆さんの将来にとって大きな財産となると思います。

相関基礎科学系の修士課程では、学内、学外の区別なく学生を受け入れています。私たち教員は、学生諸君が安心して勉学に励むことができ、有意義な研究生活を送ることができる環境をつくるための努力を惜しみません。さあ、私たちと一緒に学び、研究をしてみませんか。

系長 清水 明